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ポリプテルス・エンドリケリー・コンギクス  

アフリカのタンガニーカ湖原産の大型ポリプテルス。

人気のあるポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリーの亜種とされている。
本種のほうが大型になり、現地では100cm近いものも発見されている。

その他、飼育に関してはエンドリケリーに準じる。

大型の古代魚といえばアロワナとエンドリと頭に浮かぶほどアクアリウムの世界では人気がある。
最大で70cmを超えるサイズ、重厚な胴回り、レンガ色の体色に入るアリゲーターのような黒い模様、恐竜のような小離鰭(背ビレ)、厳しい顎の突き出た顔、獲物を一飲みにする野趣あふれる捕食方法、どこを取っても大型魚マニアを唸らせる魅力あふれるエンドリ。

その人気から現在では東南アジアブリードの個体が多く流通しており、安価に入手できる。
アルビノやショートタイプ等の改良品種も多く流通する。

デボン紀という恐竜の生息した時代から形を変えず生き残った古代魚であるポリプテルス。野性味あふれる彼らを水槽に入れた瞬間からまるで古代にタイムスリップしたような悠久の歴史を感じる水槽になる。

細長いヘビのような体型に小離鰭と呼ばれる菱形の背びれを10枚前後持っている。ガノイン鱗と呼ばれる象牙質とエナメル質に覆われた鱗を持つ。
ポリプテルスは2つの鰾(うきぶくろ)で呼吸をしており、水上に出しても暫くの間は呼吸が可能。


Photo  

ポリプテルス・エンドリケリー・コンギクス
 
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データ  

学名Polypterus endlicheri congicus (Boulenger, 1898)
英名Congicus Saddled Bichir
分類ポリプテルス(Polypteriformes)目、ポリプテルス(Polypteridae)科、ポリプテルス(Polypterus)属
通称ビチャー
分布アフリカ・コンゴ川、タンガニーカ湖等
最大体長70cm(野生種は97cm)
寿命8~12年
人工飼料冷凍飼料活餌。肉食性が強い。エビ、白身魚、赤虫、イトミミズ、ペレットフード、何でも選ばず食べる。
適性な水質温度23~28℃
PH6.5~7.5
硬度非常な軟水~硬水:6~16°d
飼育難易度難しい
繁殖難易度難しい
難しいながらも水槽内で繁殖も可能。
自然下では雨季に産卵をするタイプで、水を大量に変えと水温の低下がトリガーになる。
オスがメスを追いかけて刺激し、卵を受け取ると、尻ビレの凹んだ部分でキャッチして受精させる。
バラマキ型の産卵で、卵を保護するにはモスを敷き詰めるなど卵を食べられれないようにする仕組みが必要。
1度に10~100個程度の卵を産み、数日おきに数ヶ月間にわたり卵を生みつつけることがあります。稚魚は3日程度で孵化して、2日程度で自由遊泳するようになるので、ブラインシュリンプを与える。
ポリプテルスの卵は孵化率が低いため根気よく回収してチャレンジしよう。
稚魚は餌食いが悪いため、イトミミズやインフゾリアなど複数の餌を組み合わせて与えるのが良い。
オスメスの見分け方オスオスは尻ビレの幅が広く、厚みがある。
メス
水槽内で好む高さ低層
混泳での注意点気性:大人しい
他種には関心を示さないため、攻撃をしてくることがない大型魚との混泳に向いている。雑食のため口にはいるサイズの魚やエビは食べられてしまう。以上の理由から、アロワナ等が混泳に向いており、攻撃的なプレコや口に入るサイズのコリドラスは向かない。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど飛び出すことが多々あるので水槽の蓋は必須。細かい砂状の底床。岩組や流木などのレイアウト。
避けたほうがよいもの角のある底床
60cm水槽での適正な飼育数*1-匹

特徴・飼育上の注意  

丈夫で飼育しやすく、アロワナやダトニオなど他の大型種となら混泳も可能。
しかし水槽内でも1年で40cm程度になり、最終的には70cm程になることから、最終的には150cm規格水槽以上のサイズが必要になり、餌の安定供給やコマ目な掃除など、大型魚だけに飼育コストがかかることを理解してから購入するようにしたい。

ベアタンクでも飼育可能だが、理想は角のない砂状の底床で、隠れ家に岩や流木のレイアウト、土管などの産卵床などを用意すると状態良く飼育できる。

普段は体をくねらせたり、胸ビレを使ってゆっくりと泳ぐが、捕食の際には勢い良く飛びつくので水槽の蓋は必須。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

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*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています