現在位置 : トップページ生体図鑑熱帯魚図鑑淡水魚図鑑 > ブルーアカラ

ブルーアカラ  

南米オリノコ川に生息する中型のシクリッド。
さまざまな環境に適応する能力があり、透明な水、ブラックウォーター、濁った水、流れの早い流域、遅い流域ものともせず広範囲に分布している。

名前の通りオスの体全体がメタリックブルーになる。
オスは成熟すると全体的に黒みを帯びて、横に6本程度の黒いバンドが入る。
メスは体側に黒い大きなスポット模様が入る。繁殖期には縦のラインが出て、スポットと繋がる。

幼魚のうちは白っぽいが、成熟するに連れて特徴的なブルーや模様が出てくるようになる。

飼育・繁殖ともに容易で、60cm程度の水槽でも買いやすい。シクリッドの入門種として最適。

特徴的なブルーが強く出るコバルトブルーアカラという改良品種の元となっている。現在では観賞価値の高さから、コバルトブルーアカラの方が流通量が多い。
また、グリーン・テラーの近縁。


Photo  

ブルーアカラ
 
写真の編集方法。または画像掲示板にUPしてください。
※Webページに掲載された画像の転載などの著作権違反行為は禁止しています。

データ  

学名Andinoacara pulcher (T. N. Gill, 1858)、もしくはAequidens pulcher (T. N. Gill, 1858)
英名Blue Acara, Blue Cichlid
分類スズキ(Perciformes)目、カワスズメ(キクラ、シクリッド)(Cichlidae)科、アンディノアカラ(Andinoacara)属
通称ブルーアカラ
分布コロンビア、ベネズエラなど南米オリノコ川
最大体長13cm(16cmという記録もあり)
寿命10年
人工飼料冷凍飼料活餌など。自然下では肉食で、エビ・貝・昆虫などを食べている。水槽ではエビやブラインシュリンプが好物。肉食魚用の人工飼料に問題なく餌付く。
適性な水質温度22~28℃
PH6.5~8.0
硬度非常な軟水〜非常な硬水:1~25°d
飼育難易度非常に優しい
ほとんどどんな水質でも飼育でき餌食いも良いため飼育は容易
繁殖難易度やさしい
数あるシクリッドの中でもかなり繁殖が容易な種。
6匹程度のまとまった数で飼育すると自然とペアができる。繁殖時には縦に入る黒いラインが濃くなる。
繁殖にはpH6.5程度の弱酸性の軟水が向いている。高頻度で水を変えてエアレーションを行い水温を2℃程度あげるとトリガーになる。
メスは平らな場所に産卵床を作り粘着性の卵を産み付ける。底床の砂をならしたり、大きな葉っぱや、何もない水槽の底面でも問題ない。
卵が還るまでの期間、ペアで卵を守る。この間は他の魚が近づくと攻撃するので混泳には注意。孵化した後は砂に穴をほったり、土管を利用して稚魚の隠れ場を作る。近づく魚があると、口に稚魚を入れて移動させたり攻撃したりと甲斐甲斐しく世話をする。
卵は薄いイエローで、一度に400~1000個程度産み付けられる。3~7日で孵化し、その後3~4日でヨークサックを消費し自由遊泳を開始する。稚魚の餌はブラインシュリンプで問題ない。その後数日で親と同じ餌を食べるようになる。
オスメスの見分け方オスメスに比べて大きい、カラフル、尾びれと尻ビレが長い
メスオスに比べて小さい、色は落ち着いている、全体的に丸いフォルム
水槽内で好む高さ中層~低層
混泳での注意点気性:攻撃的になることがある
シクリッドにしては大人しい。同程度のサイズであれば問題なく飼育できる。ただし、エビや口に入るサイズの魚は餌と認識するため混泳不可。
気をつけたい病気
推奨されるアクセサリなど粒子の荒い砂状の底床、産卵床になる平べったい石や土管など
避けたほうがよいもの根付きの甘い水草
60cm水槽での適正な飼育数*112匹

特徴・飼育上の注意  

ほとんどどんな水質でも飼育できる。
餌も何でも食べ、混泳も可能で、繁殖も容易。
水槽で飼育するのに最適なシクリットと言える。

砂を掘り起こすのが好きで、遊泳力もあるので、根付きが甘い水草はすぐに引き抜かれてしまうので注意。


飼育者の声  

■「どんな環境(水槽)で飼ったか。どんな魚と混泳できたか。こんな面白い発見があった。」など実際に飼育してみて気がついたことを投稿してください。上記データとの相違点がありましたら指摘して下さい。

お名前:


このページをソーシャルメディアで共有する

このエントリーをはてなブックマークに追加

*1 単純な式で求めているので、必ずしも適正でない場合もあります。55リットル/最大体長(cm)×3(冷凍飼料など水を汚す魚の場合×2。テリトリーが必要な魚や肉食魚は×1)の式に当てはめて計算しています